役者コラム
大根役者という言葉がありますね。一般的には演技の下手な役者のことを言います。また相手が役者だと分っている場合には単に「大根」という言い方をされます。
では何故、演技の下手な役者のことを大根役者と言うのでしょうか?
大根役者の言葉の由来はいくつかありますが、4つほど紹介します。
1、まず、役者が何かの芝居でヒットする事を「当たる」と言います。
大根は食材としては丈夫で滅多なことでは食中毒せず、また、刺身のツマになるくらい殺菌作用があり漢方薬としても用いられることもあります。
この事から、腹をこわすことがない。食あたりしない、あたらない。から大根のような役者 --> 大根役者と言う説。
2、芝居が下手なため、役者が役を代わらされると、その役者は下ろされたという表現をします。このため「大根おろし」から大根役者という表現になったと言う説。
3、役者の「付き人」や予備の役者を「代行(だいこう)」と呼ばれ、それが訛ってダイコンなったと言う説。
4、大根は皮も中身も白い(色が付いた大根もありますが)ことから、「白い」から「素人」--> 大根 --> 大根役者。
他にも説はあるようですが。おもしろい言い方ですね。
6代目尾上菊五郎が、ある無名の下手な役者に向かって。「大根は、上手えぞ。だが、おめえは大根にもなってねえ」
・・・・かっこいいですね。
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